【第148回セミナー】夏バテする人・しない人

こんにちは、美泉堂薬局の西谷 啓です。

8月に入り、朝から暑い日が続いていますね。今回のセミナーでは「夏バテする人・しない人」というテーマでお話ししましたので、ポイントを絞ってご紹介します。

夏バテの正体は「胃腸の弱り」

漢方では、猛暑で心(火)が燃えすぎると、隣り合う脾=胃腸(土)が弱ると考えます。

胃腸が弱れば食欲が落ち、水分代謝も悪くなる。こうして五臓のバランスが次々に崩れていく――これが夏バテです。

つまり夏バテ対策とは、心の熱を冷まし、胃腸を労わることなんですね。

症状に合わせて漢方薬を選ぶ

症状漢方薬
食欲がない、元気がない六君子湯
胃が重い平胃散
下痢、むくみ五苓散
とにかくだるい補中益気湯

補中益気湯は「飲む点滴」とも呼ばれ、迷ったときの一手です。

なお、熱中症に使う白虎加人参湯は夏バテ用ではありません。熱・大汗・動悸があるときの薬ですので、間違えないようご注意ください。

夏に食べたいもの

スーパーに並ぶ旬のものが、そのまま養生になります。

  • ネバネバ系 … オクラ、山芋、納豆
  • 旬の野菜 … 枝豆、かぼちゃ、シソ
  • 薬味 … ショウガ、ミョウガ
  • 梅干しと味噌汁

特に梅干しは優秀です。酸味が、五行でいう腎と肝という要のところを養ってくれます。味噌汁の具にオクラや納豆を入れるのもおすすめですよ。

夏野菜はサッと火を通すのがコツ。味噌は香りが飛ばないよう最後に入れてください。

意外な落とし穴 ―「噛まない食事」

そうめん、冷ややっこ、アイス、冷たい飲み物。夏に食べたくなるものは、どれも噛まずに食べられるものばかりです。
噛まないことで、胃腸の負担が増えて、冷えてしまいます。

よく噛むこと。これだけでも夏バテ予防になります。

冷たいものは摂りすぎない

「アイススラリー(半分凍らせた経口補水液)を摂りましょう」とよく言われますが、あれは炎天下で作業する方に向けたものです。

一日中エアコンの中にいる方が冷やしすぎると、体は逆に温めようとして元に戻ってしまいます。たまにはいいのですが、常用は避けましょう。

今日からできる3つの習慣

① 運動とストレッチ
ラジオ体操で十分。手を後ろで組んで胸を開く、天井に手を伸ばす――この2つだけでも体が楽になります。

② 深呼吸(1分)
4秒かけて鼻から吸い、6秒かけてゆっくり吐く。ロウソクの火が消えないくらいゆっくりと。

③ 足のツボ
足三里(すねの外側)と三陰交(内くるぶしから指4本分上)を、お風呂や寝る前にマッサージ。

まとめ

  1. よく噛んで食べる
  2. 温かいものを摂る(特に味噌汁)
  3. 運動・ストレッチ・深呼吸

高齢になると暑さを感じにくくなり、体の水分量も減ります。温度計と湿度計を置いて、目で確認する習慣をつけてください。

水分補給も水だけでは不十分です。出汁・ミネラル・鉄分をあわせて摂ることで、はじめて細胞に水分が届きます。

体質に合った漢方薬をお探しの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
美泉堂薬局 西谷 啓

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創業65年の信頼と経験。
美泉堂は「病名のない不調」や「検査では見えない不安」に、
漢方・鍼灸・波動セラピーの三本柱で向き合っています。
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