第138回 続く不調は未病のサイン?

未病とは何か? 〜病気になる前のサイン〜

最近こんな症状はありませんか?

  • 朝起きても疲れが取れない
  • 頭が重く、ぼんやりする
  • お腹の調子が不安定
  • 手足が冷える、またはのぼせる
  • 気分が落ち込みやすい、イライラしやすい

「病院に行くほどじゃないけど、なんとなくつらい…」
それはもしかすると 「未病」 の状態かもしれません。


未病とは?

東洋医学でいう「未病」とは、病気ではないけれど健康とも言えない中間状態のこと。

  • 症状はあるのに、検査では異常が出ない
  • 体のバランスが崩れかけているサイン

西洋医学は病気の治療が中心ですが、東洋医学は病気になる前の不調にアプローチします。


未病の原因

  • ストレス、睡眠不足、偏った食事
  • 季節や体質の影響、加齢
  • 「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスの乱れ

漢方でみる4つの未病タイプと対策

  1. 気虚タイプ(疲れやすい・元気が出ない)
     → 栄養と休養をとり、胃腸をケア(例:補中益気湯)
  2. 血虚タイプ(めまい・不眠・顔色が悪い)
     → 血を補う食事と質の良い睡眠(例:当帰芍薬散)
  3. 気滞タイプ(イライラ・お腹の張り・ため息)
     → ストレス発散、香りのある食材(例:加味逍遥散)
  4. 水滞タイプ(むくみ・頭重感・めまい)
     → 水の巡りを良くする(例:五苓散、半夏白朮天麻湯)

今日からできる未病ケア

  1. 食事:季節に合った、消化にやさしいものを選ぶ
  2. 睡眠:夜11時までに就寝、スマホは早めにオフ
  3. 気を巡らせる:軽い運動、深呼吸、好きな香り

市販薬で改善しない不調は、漢方相談で体質に合ったケアを。
自分の体質を知ることで、今後のセルフケアがより効果的になります。


まとめ

  • 「未病」は体からの大切なサイン
  • 早めに気づいて整えることで、将来の病気を予防できる
  • 今日から、心と体を労わる習慣を始めましょう

投稿者プロフィール

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bisendo
創業63年の信頼と経験。
美泉堂は「病名のない不調」や「検査では見えない不安」に、
漢方・鍼灸・波動セラピーの三本柱で向き合っています。
あなたの"本来の元気"を一緒に取り戻しましょう。